ダイアード瞑想へのお誘い
ダイアード瞑想は、二人で行う瞑想です。ゆったりと流れる時間と静けさの中で、一人が語り、もう一人がそれを聴く。とてもシンプルなのに深い洞察と気づきにつながる、新しい瞑想法です。
そのプロセスは、二人でする旅のようなもの。その旅は、たとえば「今あなたの中で何が生き生きとしていますか?」というような「問い」で始まります。一人がその問いを自分の中に響かせ、自分の中にあるものを探り、体の感覚や、湧き起こってくる思考や感情、浮かんでくる情景などをそのまま言葉にしていきます。そしてもう一人は、語られる言葉をジャッジなく受けとめながら、相手の探求を柔和な眼差しと好奇心をもって静かに見守ります。5分たったら役割を交代し、今まで見守っていた人が同じ問いを携えて、今度は自分自身の探求の旅に出ます。こうやって4つの問いをそれぞれが探求していきます。
どんな気づきがあるのか、どんな自分に出会うのか、どんな風景を見るのか、全く未知の旅。でも40分の旅の終わりには、呼吸が穏やかになり心身もリラックスし、自分の真ん中につながる感覚を味わうかもしれません。深い洞察を得ることもあるかもしれません。また、そのままの自分を受けとめてもらえる喜びや、相手の探求に貢献できた喜びに満たされるかもしれません。
身心が疲れたとき、気持ちが落ち着かないとき、孤独を感じるとき、本当の自分に出会いたくなったとき、どうぞこのダイアード瞑想の場にいらしてみてください。体も気持ちも楽になったり、思わぬ自分に出会ったり、自分や他者との深いつながりを感じたり、そんな体験していただけたらいいなと思っています。
忙しい日常の中、気軽にシンプルに参加できることも大切にしたいので、時間は60分、ZOOMのリンクをクリックするだけで、簡単に繋いでいただけます。
ダイアード瞑想のやり方
安心の中で自己探求ができるよう、決まったフォーマットに従って行います。探求をガイドする4つの「問い」に答える形で、二人が一つの問いについて交代で5分ずつ探究していきます。全体で40分のプロセスです。
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静かに集中できる場所で、二人で向かい合って座ります。オンラインの場合は、視線が正面から合うように、パソコンからの参加をお勧めします。
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どちらが先に探求するかを決め、タイマーを5分にセットします。見守る人(聴く人)は探求する人(話す人)に、一つ目の問いを伝えます。このとき、相手の名前は言わずに、問いだけをニュートラルに伝えます。
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探求する人は、その問いを自分の中に響かせ、身体や内面で起こっていることを、ただそのまま言葉にしていきます。目は開けていても閉じていてもかまいません。
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見守る人は心を開き、柔和な眼差しを相手に向けて聴きます。うなずき、相槌、微笑みなど、相手とつながろうとする行為はせず、ニュートラルにただ静かにそこに存在してください。
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5分経ってタイマーがなったら、探求していた人は話を終えます。言いかけた文を最後まで言っても、すぐにやめても、どちらでも構いません。
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お互いに心から「ありがとう」を伝えて、役割を交代します。
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40分の瞑想が終わったら、自分自身と共にある感覚、そしてお互いが共にある感覚を味わいながら、沈黙の中にとどまってみるのもいいかもしれません。もしシェアをしたければ、体の感覚や、気づきなどを伝え合ってもいいでしょう。
タイマーについて
初回はタイマーがなくても構いません。長く続けたい場合は、以下のいずれかの無料タイマーのインストールをお勧めします。5分おきに中断せず40分間鳴るようにセッティングしてお使いください。
Meditation Time メディテーション・タイム(スマホ用)操作が簡単なのでおすすめです。
Insight Timer インサイト・タイマー(スマホ用)
Bell of Mindfulness ベル・オブ・マインドフルネス(パソコン用)
Chromeの拡張機能です。音はあまりきれいではありませんが、分刻みでセッティングできます。
デモンストレーション
オンラインでのダイアード瞑想の場「Global Dyad Meditation グローバル・ダイアード・メディテーション」を主宰している Simone Anliker シモーヌ・アンリカーさん(右)によるデモです。探求の様子や、それを見守る姿勢や眼差し、場の雰囲気など、参考にしてください。
なお、Global Dyad Meditation グローバル・ダイアード・メディテーションでは、英語・ドイツ語・スペイン語でのダイアードの場が提供されています。こちらから参加できます。
シモーヌ・アンリカー著(Masayoベノア 、さかもとみと訳)「Dyad 瞑想のパワー・孤独な時や社会に疲れた時のための新しい瞑想の方法」を Kindle・紙の本で読むことができます。ダイアード瞑想の歴史や背景、詳しいやり方の説明、場づくりのヒント、問いの例などが、わかりやすく書かれています。Amazon のサイトへはこちらから。
プログラムと申し込み方法
グループダイアード
通常3〜6人ぐらいの方々が集まり、次のような流れで瞑想を行なっています。
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全員で沈黙の時間(1分)
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全員でチェックイン(5分〜)
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やり方の確認や瞑想のヒントなど(5分〜)
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ブレイクアウトに分かれてペアで瞑想(44分)
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全員で沈黙の時間(1分)
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希望者のみ気づきや体験のシェア(10分)
お互いに安心して自己探求ができるように参加者全員でのチェックインの時間を大切にしています。定時までに入室してください。ダイアード瞑想が初めての方、経験はあってもこの場に初めて参加される方には、開始15分前にお入りくだい。瞑想の方法やガイドラインを共有します。なお、質問のある方、瞑想の前に少し歓談して場に馴染みたい方のためにも、15分前からルームを開けています。タイマーのセッティングのサポートが必要な方も、どうぞ。
統合の時間付きダイアード
月に1〜2回、「統合の時間付き」のダイアード瞑想の時間を設けています。瞑想後の15分間、瞑想の体験や気づきを文章や絵にすることで、自分のもっと深いところへつながる体験をすることができます。そのあとで、グループで10分ほどシェアの時間をもっています。
申し込み方法
下のカレンダーから希望の日時をクリックして登録すると、折り返しメールでZOOMのURLが届きます。表示は日本時間です。体調や気持ちを大切に無理なく参加していただきたいので、申し込みもキャンセルも開始の直前までOKです。キャンセルの通知も必要ありません。ただし、開始後はルームにアクセスできなくなりますので、ご了承ください。
参加は無料です。
こちらの体調や諸事情で止むを得ずキャンセルすることもありますので、日程は下のカレンダーから随時ご確認ください。キャンセルになった場合、お申し込みくださっていた方にはメールでお知らせいたします。
個人ダイアード
グループダイアードの日程が合わない方、初めてで不安な方、特別なテーマでダイアードを希望なさる方のために、私個人とのワン・オン・ワンでの場も設けています。メール、FBメッセンジャー で希望日時をお知らせください。私にとってもゆっくりとダイアード瞑想ができる大切な機会となりますので、気軽にリクエストしてもらえると嬉しいです。
カンガルーダイアード
小さなお子さんがいらっしゃる方のための個人ダイアードの時間枠です。
前もって「この日に参加したい」と伝えていただければ、はっきりした時間をお約束せずに、お子さんが眠りについたタイミングでZOOMに入っていただけます。グループダイアードだと、お子さんがなかなか寝付かなくて参加できなかったり、瞑想中にお子さんが起きたり泣いたりしたら他の人に迷惑がかかるのではないかと落ち着かなかったりして、申し込みを躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。カンガルーダイアードは、私とのワン・オン・ワンなので、途中でお子さんが起き出してきてもフレキシブルに対応できるので大丈夫です。
子育て中でなかなか一人の時間が取れない方にこそ、自分のためだけの贅沢な1時間をお届けできたらと思っています。参加は無料です。カレンダーのピンク色の日時から選んで、メール、FBメッセンジャー でご連絡ください。
おたよりメール
(参加申し込みではありません)
毎月1回ぐらいのペースで、おたよりをお届けしています。瞑想に関する情報やヒントのほか、私の個人的な気づきなどもシェアさせてもらっています。みなさんとのつながりを大切にしたく、心を込めて書いています。興味のある方はご登録ください。必要がなくなった場合はいつでも簡単に解除、また再登録していただけます。
ホスト
伊勢 泉
この場をホストしているのはどんな人だろう?と、好奇心あるいは不安を抱いている方のために、私のことを書いておきます。
宮城県の仙台に生まれ育ち、音楽の学びのために25歳でスイスに渡り、今日に至ります。演奏家・音楽教師としての活動を経たのち、現在は日本語教師として、子どもから大人の方々まで、文化と言語を超えた相互理解のためのサポートをしています。
ダイアード瞑想は、NVC(Nonviolent Communication 非暴力コミュニケーション)を学ぶ中で体験し、自分の深みに瞬時に降りていけるこの瞑想に驚き魅了されました。自分が大切にしていることに気づいたり、優しくエンパワーされたり、知らない自分を発見したり、まるで未知の「私」が勝手に語り出すような感覚を味わったり、シンプルなのに深いところで何かが確実に変容していくダイアード瞑想に惹かれていきました。その流れで、2021年の夏にスイスで行われたシモーヌ・アンリカー氏 によるダイアード瞑想リトリートに参加し、安心に満ちた沈黙の中で自分の源泉につながる体験をしました。
その後も、ロバート・クルジシュニック氏のリトリート Landing Fully into Life やロバート・ゴンザレス氏とロバート・クルジシュニック氏が残したリトリートプログラム Awakening to Life Intensiv に参加したり、イリス・バヴィダマン氏とユルゲン・エンゲル氏のダイアード瞑想リトリートのアシスタントを勤めたりしながら、ダイアード瞑想の経験と知識を深めています。
相手のプレゼンスでホールドされた場で、安心して自分の中に潜り、そこにあるものを言葉にしていく。それは、自分のいのちのダンスを踊ること。そして、今度は自分のプレゼンスを差し出して、相手の自己探求にジャッジなく耳を傾ける。それは相手のたった一度きりのダンスを存分に味わうこと。お互いが自分とつながってそこに在るだけで、「踊ること」と「観ること」、「受け取ること」と「差し出すこと」の循環が、豊かな沈黙の中で当たり前のように起こり始めます。
この「受け取り合うこと」と「差し出しあうこと」の循環がもっと広がっていったら、世界はもっと平和に満ち溢れるのではないかという想いから、このダイアード瞑想の場をつくっています。ダイアード瞑想の優しさとパワーを私に教えてくれた恩師たちへの感謝と、寄り添って支えてくれる仲間への感謝とともに、みなさんをこの場にお招きします。
“ダイアード瞑想は、あなたの本質、生まれ持った叡智、あなたという存在の中心にあるものを分かち合うことによって、
自分自身や他者と魂のレベルでつながることを可能にしてくれます。
本当の自分、神聖な自己にまっすぐに出会う助けになるのです。
そして、その内なるガイドや心の叡智に従っていくと、
「私たちはみな一つである」という根源的な真実にたどり着くことができるでしょう。”
シモーヌ・アンリカー
Simone Anliker "The Power of Dyad Meditation" 裏表紙より(訳:伊勢 泉)